木目金(もくめがね/OKUMEGANE)という超絶技巧

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木目金(もくめがね/OKUMEGANE)という超絶技巧

日本独自の金属工芸技術が木目金です。明治の廃刀令とともにその技術は一旦、荒廃しましたが伝承技術として今、確かに蘇っています。ご紹介します「木目金(もくめがね/OKUMEGANE)という超絶技巧」情報です。

≪インデックス≫

1「木目金の概要」

2「木目金の基本技法」

3「木目金の歴史的軌跡」

≪創始期≫

≪発展~完成≫

≪荒廃~復活≫

4「伝承者」

≪高橋正樹≫

≪林美光≫


1「木目金の概要」

出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/mokume/tsuba2.jpg

インフォメーション:以下参照

木目金(もくめがね、杢目金、杢目銅)とは、今から400年前の江戸時代に生まれた金属の色の違いを利用して木目状の文様を創り出す日本独自の特殊な金属加工技術で何層もの色金を鍛接(加熱圧着)し、彫りや捻りなどを加え、木目状の模様に仕上げる技法、および木目状に仕上がった金属のことで「霞打ち(かすみうち)」「板目金(いためがね)」とも呼ばれます。英語でPattern weldingとも呼ばれる一方、Mokume-ganeWood Grained Metalの呼称も工芸家のなかでは使われています。また銘木の一種である鉄刀木(たがやさん)に模様が似ている事から、タガヤサン地とも称されます。当初の制作目的は刀の柄(つか)や鍔(つば)等と言われています。


2「木目金の基本技法」

インフォメーション:加工の基本作業手順は以下のようになります。

1.異なる色金を層状に積み重ね鍛接(加熱圧着)し、積層状のブロックに仕上げます。 この工程は一番重要であると同時に高度の鍛接の技術が必要とされます。近年では鍛接の代わりに、各層のロウ付けによる接合や、圧接(炉の中で加圧しながら加熱し接合)させる手順なども用いられています。

2.いわゆる彫金の工程で、(たがね)で彫りを入れ、下層の色金を露出させます。

3.彫りの入った金属を叩いて平らにし下層の色金と最上層の色金を同一平面に仕上ます。

4.仕上がった木目金は地金の状態でも色の違いは分かりますが、煮色仕上げで表面を酸化させ発色させてコントラストが出します。なお金の異なる色合い(黄金、赤金、白金など)で表現する木目金の場合は煮色仕上げを行いません。

「地金」出典元:http://www.mokumeganeya.com/images/mokume/restore_01.jpg

「圧着後の仕上げ地金」出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/mokume/restore_02.jpg

「地金の圧延」出典元:http://www.8e365.com/1/seizoupic/harp.jpg

「加工素材の完成」出典元:http://www.8e365.com/1/seizoupic/sozai5.jpg

3「木目金の歴史的軌跡」

≪創始期≫

「日本最古の木目金」出典元:http://www.mokumeganeya.com/images/mokume/bunkazai_01.jpg

インフォメーション:木目金(杢目金、杢目銅)は江戸時代初期、出羽秋田住正阿弥伝兵衛が考案した倶利彫り(具利、屈輪)の鍔にはじまると伝えられています。その後、正阿弥伝兵衛がその技術を更に発展させ、最古の木目金作品と称される小柄を作成しました。その小柄は金・銀・銅・赤銅を張り合わせたものを木目肌に鍛えた技法で作られ、所謂「金杢」「杢目銅」と称され「秋田木目金(秋田杢目金)」と分類するその巧みな技と優美なおもむきは他に類をみません。

*「正阿弥伝兵衛」

「刀装・銘出羽秋田住正阿弥伝兵衛作」出典元:http://www.city-yuzawa.jp/bunkazai14/image/0000007850001.JPG

出典元:http://www.city-yuzawa.jp/bunkazai14/image/0000007850002.JPG

参考サイト:http://www.city-yuzawa.jp/bunkazai14/2038smf.html

出生没年:1651年出羽庄内の生まれ・1727312日没享年77歳。

インフォメーション:正式の氏名は鈴木重吉。江戸時代前期中期の装剣金工。江戸の正阿弥吉長(吉田治郎八家)のもとで鐔(つば)つくりを四年間修業。のち1673年(延宝年)出羽秋田に移り、三年後の延宝3年出羽久保田藩(秋田県)三代藩主佐竹義の抱え工となりその後50年間仕えました。鉄や赤銅の地に透かし彫りや細緻な象嵌をほどこした作品が残っています

≪発展~完成≫

「江戸中後期・秋田木目金」出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/mokume/tsuba1.jpg

「江戸中後期・京木目金」出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/mokume/tsuba6.jpg

インフォメーション:木目金の技術が完成したの江戸時代後期天保、七代赤尾吉次、太七の門人である高橋卯兵衛正次という倶利彫りの手が輩出します。その特徴的な彫りは鋭利で深いことが特徴です。その後更に正次の門人興次という同巧の作者が輩出します。現存する高橋正次、興次、良次に始まる高橋派による見事な倶利彫り・木目金の刀装具は、木目金技術の完成と評されていますまた木目金技術の完成は、言い換えると新しい金属工芸技術の誕生でもありました。幕末には刀装具だけでなく煙管、矢立て、茶道具なども制作され、産地も日本全国へ広がり「秋田木目金(秋田杢目金)」「江戸木目金(江戸杢目金)」「伊予木目金(伊予杢目金)」「京木目金(京杢目金)」などの基盤が作られていきました

≪荒廃~復活≫

出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/studio/studio_01a.jpg

インフォメーション:廃刀令が発布され武士が刀を国へ返して以降、木目金の技術は一気に廃れていき、一度完全に途絶えてしまい「幻の技術」と呼ばれるようになります。しかしこれらの技術にひかれた新藤鐵治の多年にわたる研鑽と努力によって木目金、グリ彫りの技術は蘇ります。また時を同じくした明治の末に東京美術学校(現東京芸術大学)鍛金部の教授平田宗幸・またその弟子である吉田宗入斎や渡辺萬里によって、基本技術が学術的に研究されました。しかしこの活動も下火となり再度、途絶える道を歩みます。この実情に対峙したのが、かつての生産地・秋田での活動と、芸大出身・高橋正樹の活動でした。秋田では技術復興に寄与した新藤鐡治以降、19896年(明治29年)になると秋田市立工業徒弟学校が設立され、金属工芸の振興と技術向上に大きな役割を果たしていきます。細川忠亮教授を中心に優秀な工人を育成し、作品発表を奨励しました。大正・昭和から平成へと時間を経、現在、根田雄一郎、林美光などの優れた作家を輩出させています。一方、持続性のある組織的活動を目指した動きが、芸大出身の高橋正樹の活動です。20031226日本で唯一の金属工芸技術に関する特定非営利活動法人として日本杢目金研究所」を設立。当研究所は木目金及び木目金に関係する様々な伝統技術と文化の保存研究を行い日本独自の金属工芸を広く伝えることを目的としています。

*特定非営利活動法人「日本杢目金研究所」

所在地:150-0001東京都渋谷区神宮前3-38-17イケガミ青ANNEXビル3F

代表理事:高橋正樹


4「伝承者」

≪高橋正樹≫

公式サイト:https://www.mokumeganeya.com/

出典元:http://www.mokumeganeya.com/images/mokume/takahashimasaki01.jpg

出典元:https://www.mokumeganeya.com/images/studio/studio_04a.jpg

インフォメーション:( 杢目金屋HPより抜粋)「伝統を伝える使命」

「木目金」は細部の工程の複雑さ、口頭伝承の曖昧さ、彫金と鍛金の両方の基礎技術があってこその習得は非常に困難なものです。効率と利益ばかりが優先される現代社会の中で、手間と時間をかけ手作りにこだわる杢目金屋のものづくりの姿勢は、今の時代に逆行しているかもしれません。しかし日本が世界に誇るこの素晴らしい金属工芸技術が時代に埋もれることなく、現代の生活の中できらきら輝く存在となるよう提案していくのが、私たちの使命であると考えています。私たちは「木目金」にこだわり続け、一生に一度の大切な結婚指輪というカタチでこれからもずっと伝統のものづくりをご提案していきます。高橋正樹

高橋正樹略歴:以下参照

1995 東京藝術大学美術学部工芸科彫金卒業
1997 東京藝術大学大学院美術研究科彫金専攻修了
1997-99 東京藝術大学美術学部工芸科彫金研究室 講師
1997 杢目金屋 創業
2003 有限会社 杢目金屋 設立
2003 特定非営利活動法人 日本杢目金研究所 設立
2011 東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻博士課程修了
2012 木目金に関する一連の論文が評価され日本で唯一 木目金に関する「博士(美術)」を取得。杢目金屋の代表として、研究、デザイン、職人の指導および全ての作品の品質確認に携わる。

関連企業:株式会社「杢目金屋」

原宿本社所在地:東京都渋谷区神宮前3-38-17

問合せ:0334087863

≪林美光≫

参考サイト:http://galleryjapan.com/locale/ja_JP/artist/41/

参考サイト:http://www.nihonkogeikai.or.jp/works/4112

出典元:http://fs.galleryjapan.jp/files/galleryjapan/creator/41_1_thumb.jpg

「飾箱」出典元:http://fs.galleryjapan.jp/files/galleryjapan/craft/41/RIMG0041_thumb.JPG

「香炉」出典元:http://fs.galleryjapan.jp/files/galleryjapan/craft/41/DSCF2813_thumb.JPG

インフォメーション:金属工芸の世界では硬質素材(ステンレス等)の鍛金作家として高い評価を受けてきましたが、近年では江戸時代に端を発し一度は失われた技法を自身が現代に再現した金を含んだ杢目金、「金銀銅杢目金」に取り組み、精力的に制作を行なわれています。金銀銅杢目金は金を主体とし、銀、銅、赤銅などの素材の板を数十枚交互に重ねて積層し、高温の炎のなかで溶着、さらに鍛金、掘孔、鍛圧(鍛延)を繰り返しながら板状にし、幽玄な杢目模様を浮き立たせるという世界的にも例を見ない秀麗な金属素材です。当時は刀装具等の装飾金具として使用されましたが、現在の作品は茶道具、花器、飾箱等、現代に合わせたデザインとして創作されています。

作家所属:日本工芸会会員/秋田県美術工芸協会

作家略歴:以下参照

1947父親に師事し10歳で金属工芸の道に入る

1961日本現代工芸会会員

1965光風会会員

1969秋田県美術展委員(36年間)

1975日展会友

1976秋田工芸協会会長(4年間)

1978光風会審査員(13年間

1979秋田県美術工芸協会設立 会長(34年間) 日本新工芸会会員

2005日本工芸会正会員

作家所在地・電話番号:未公表

 

参考サイト:http://www.gyokusendo.com/column01_dento/4715
参考サイト:http://common3.pref.akita.lg.jp/tesigoto/craft/detail.php?id=1390370226676
参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E7%9B%AE%E9%87%91
参考サイト:https://www.mokumeganeya.com/
参考サイト:http://www.8e365.com/1/seisaku.htm
参考サイト:http://www.mokumegane.org/mokumegane_research.html
参考サイト:http://www.mokumegane-museum.org/
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