詳説・皇居大道庭園の盆栽


詳説・皇居大道庭園の盆栽

世界的な盆栽ブームの到来ですが、世界の賓客を迎える皇居には素晴らしい盆栽がございます。そこでご紹介します「詳説・皇居大道庭園の盆栽」情報です。

「大道庭園とは」

出典元:http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/img/pre-ph20-102.jpg

皇居には大道庭園と呼ばれる盆栽仕立て場があり、90500鉢の盆栽が育てられています。なかには樹齢数百年という名品も多く、盆栽仕立て場としては三つの特徴があります。「大型盆栽の多さ」「人工的技術を抑えた自然重視の形づくり」「樹齢百年を超す年代物ぞろい」という点です。これらが現代的盆栽とはひと味違う圧倒的な品格を醸し出し、多くの愛好者の憧れとなっています。中でも推定樹齢600年の真柏(シンパク/ヒノキ科)、徳川家光遺愛の五葉松「三代将軍」など、日本人の美意識、自然観が凝縮された名品の数々が有名です。

「代表的盆栽」

出典元:http://bonsai.shikoku-np.co.jp/imperial/image/22.jpg

①≪五葉松・三大将軍/朱泥長方鉢≫

「三代将軍」は名品中の名品とされる五葉松で、徳川三代将軍家光が愛蔵したといわれる歴史的な逸品です。安定した姿、幹肌の力強さ、鉢とのバランスに歴史と自然が漂う風格のある大型盆栽で古色あふれる姿は別格というほかありません。ちなみに「三代将軍」は三大古盆栽と言われるものの一つですが、他の二点は都立園芸高校にございます。

 

出典元:https://gogakuru.com/upload_img/diary/1495578941_9489.jpg

②≪樹齢600年の真柏≫

真柏はヒノキ科に属する植物で、植物学上はミヤマビャクシンと言いますが盆栽界では真柏シンパク)と呼ばれてます。あだ名が本名より有名になったパターン全国で見られますが、特に糸魚川真柏が葉性がよく人気が高いようです。

出典元:http://www.engei-h.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000059931.jpg

③≪三大将軍の松≫

園芸高校盆栽場には徳川三代将軍の松が置かれています。盆栽好きで知られる徳川家光公が愛したと伝えられるこの五葉松は、江戸城内で育てられ明治維新までに城外に移されていたものを、明治41年創立された園芸高校で資料、教材とするために明治44年に東京府が小山田家から買い入れ、校に培養管理を委託して現在に至ります。歴史的に極めて貴重な盆栽として平成113月(社)日本盆栽協会より貴重盆栽に登録されました。

 

 

「大道庭園を支えてきた職人たち」

この盆栽場の礎を築き、発展させてきた多くの園芸家がいます。最も貢献した園芸家が池辺武人と言われています。また池辺に多大な影響を与えたのが「公園の父」と称される本田静六です。この他、宮内庁庭園課の基礎を作った創生期の功労者小平義近、小平の指導の下、数多くの庭園設計に携わってきた庭園技師市川之雄があげられます。

池辺武人プロフィール:以下参照

1923年(大正12年)、東京帝国大学農学部実科林学科卒業後、農学部附属演習林嘱託。

師の本多静六のもとで、小諸城#懐古園1926年竣工)の設計に関与。1924年(大正13年)上野公園竹之台陳列館にて国民美術協会主催で行われた「帝都復興創築展覧会」では「都大路三題」を出展しています。演習林嘱託退職後の1927年から宮内省に移籍。宮内技手補として内匠寮工務課庭園係に勤務。1933年に宮内技手。省では皇居大道庭園詰となります。他、霞ヶ関離宮日光田母沢御用邸の造営などを担当。1947宮内庁技師。1949総理府宮内庁発足により総理府技官、翌年に宮内庁庭園第二係長。1960年庭園第一係長を経て、管理部工務課長補佐に就任しています

出典元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/Honda_Seiroku.jpg/220px-Honda_Seiroku.jpg

本田静六プロフィール:以下参照

慶応2520(1866)埼玉県生まれ。昭和27(1952)129没。父の急死で生家柳原家が没落、少年時代に苦学しました。のち本多家の養子となり明治23年東京農林学校を卒業、同年ドイツ・ミュンヘン大学に留学、国家経済学博士の学位を得て帰国。25年東京帝大助教授となり、33年教授に進み、32年に日本最初の林学博士となります。昭和2年定年退官まで37年間の教壇生活を送ります。この間、国立公園・国定公園の創設、防雪林、水源林など造林学の実践に貢献しました。また明治神宮神苑や日比谷公園などを設計、帝国森林会、日本庭園学会協会を創立。一方、山林、山地、株などに投資し、学者としては珍しく財をなし、5年には5000ヘクタールの美林を育英事業のため郷里埼玉県に寄付しました。

 

「大道庭園の自然環境(吹上御苑周辺の気候)」

出典元:http://www.kunaicho.go.jp/about/shisetsu/kokyo/img/07ph-01.jpg

盆栽育成の管理は大変な苦労が付帯すると思われますが、天候や自然環境そのものの在り様が

大きくかかわる気がします。たまたまですが、かつて大道庭園周辺の気候特性を調査したデータがありますので参考資料としてご紹介します。2006年に国立科学博物館植物研究部から専報として出された「皇居吹上御苑の気象特性」というものです。

≪略・調査結果コメント≫

7−8月の吹上御苑の気温と湿度の日変化雨量を気象庁中央気象台による東京都内と比較 したものである。測定値を見ると気温は似たような推移を示すが,大道庭園が都内より僅かに低いことが分かる。相対湿度も似たような推移を示すが,逆に大道庭園の方が高いといえる。降雨時には気温が低く,湿度が高い,降雨が止むと湿度が下がると同時に気温が上昇する。8月にはA区の測定値が加えられ,都内,大道庭園,A区の3カ所の測定値が 比較された。気温相対湿度共に似たような推移を示すが,気温では都内、大道庭園,A区の3ヵ所の測定値の順で高い値を示し,柑対湿度では逆の結果となった。A区は吹上御苑 の中でも深い森林の環境にあり,巨木に生育した樹木の樹冠が高木層の空 を覆い,下層植生が多いので地上や植物体から蒸発または発散した湿気が林内に滞留するために気温 が低く,相対湿度が高くなると考えられる。』

*資料PDF:http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170525105813.pdf?id=ART0008110712

参考サイト:http://www.kunaicho.go.jp/

参考サイト:http://bonsai.shikoku-np.co.jp/

参考サイト:https://gogakuru.com/mypage_577/diary/2017-05/24.html

参考サイト:http://www.engei-h.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00059.html

参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%A4%9A%E9%9D%99%E5%85%AD

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